玄関のくもりガラスを交換

荒川区にお住まいのお客様から、「玄関のくもりガラスが割れたので交換して下さい」とのご依頼をいだきました。新しく買った家具の搬入時に、家具をくもりガラスにぶつけて割ってしまったそうです。「くもりガラスって意外と簡単に割れるんだねぇ」とお客様はガッカリしたご様子でした。
お客様がお嘆きになられた通り、確かにくもりガラスの強度はそれほど強くありません。くもりガラスというと、くもっているから何となく丈夫そうというイメージがあるかもしれませんが、実はくもりガラスの材質は透明ガラスとまったく同じものです。透明ガラスの表面を金属ブラシなどで不透明に加工すると、くもりガラスができあがります。したがって、くもりガラスは透明ガラスと同じく、強度に重点を置いたガラスではないのです。防犯ガラスととくもりガラスを混同なさるお客様もよくいらっしゃいますので、以上の点を強調しておきたいと思います。
さて、そうした説明を電話でお客様にいたしました後、早速お客様宅へと向かいました。到着してみますと、確かに玄関のくもりガラスが割れています。問題は、ここにどんなくもりガラスを新しくはめ込むかです。というのも、くもりガラスは商品ごとに表面加工のデザインが違うため、割れたガラスと全く同じものを用意することはできないからです。そこで、お客様にご挨拶した後は、新しく交換するくもりガラスを選んでもらうことになりました。お客様は、旭硝子株式会社のガラスを当店で特別に表面加工したくもりガラスをお気に入りになられたようです。
交換するくもりガラスが決まれば、いよいよ交換作業の開始です。まずは玄関ドアから割れたガラスを取り外し、それと同じサイズに新しいくもりガラスをカットしました。そして、それをドアにはめ込み、作業完了です。全部で40分ほどの作業となりました。新しいガラスをご覧になって、お客様もご満足の様子です。ガラス屋としても満足の行く仕事ができたと思います。