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京都市の特色

京都市の概要

京都市は関西地方の北部に位置する京都府の県庁所在地です。 明治初期の東京遷都まで、長らく日本の首都が置かれた地であり、古都とも呼ばれます。 京都が日本の首都となったのは、桓武天皇が平安京に遷都した794年にまで遡ります。中国の長安を模して作られた平安京の大路は現在まで残り、京都市内には碁盤目状に整理された美しい街並みが維持されています。 鎌倉時代に入ると鎌倉に幕府が設置された影響で、京都は政治機能を喪失し、経済都市として発展します。しかし、室町時代には幕府が京都に戻ることにより政治機能を取り戻し、公家だけではなく武士も移り住んで人口が急増しました。 しかし、応仁の乱の影響で多くの家屋が焼失し、江戸に入ると政治経済の中心地は江戸や大阪に移行してしまいます。 ただ、京都には御所が置かれると共に、幕府の拠点として二条城が築かれるなど、江戸、大阪に次ぐ第3の都市として50万人もの人口を抱えました。 1868年には明治天皇が東京へ移り、京都は首都の地位を失います。 しかし京都は多くの遺産を抱える歴史都市であることから、太平洋戦争時の米軍の爆撃ターゲットから外され、日本の大都市の中で唯一、大きな被害を免れました。 戦後は任天堂や京セラ、日本電産といった世界的企業の本店が置かれ、日本のエレクトロニクス産業の一翼を担いました。 昔ながらの伝統建築が多く残る日本有数の観光都市として知られており、国内外を問わず多くの観光客が訪れる地域です。

京都市の見どころ、観光スポット

・金閣寺
京都市北区にある仏教寺院で、正式名所は鹿苑寺です。 この鹿苑寺の舎利殿は建物全体に金箔が貼られ、金色に光り輝くことから一般に金閣寺と呼ばれています。 日明貿易によって財を成した足利義満によって建立されました。しかし、1950年に放火の被害に遭い、現在の寺院は1955年に再建されたものです。 世界遺産の構成資産の1つとされています。
・清水寺
8世紀の後半、平安京の遷都と同時期に建てられた寺院です。京都市の東山区、清水山の中腹に寺院が建てられています。 清水山の斜面に突き出るように建てられた本堂は、多くのケヤキの柱によって支えられており、この特徴的な構造は「清水の舞台」として有名です。 金閣寺と共に世界遺産に登録されており、多くの見物客で賑わう観光スポットとなっています。