窓ガラスを割られたら絶対に行うべき警察手続きや対処法を解説
「家に帰宅したら窓ガラスが割られていた!」という状況に遭遇してしまったら、一瞬パニックになってしまうものです。ショックや恐怖が襲ってくると思いますが、こういうときこそ慌ててはいけません。
今回は窓ガラスが割られてしまったときの、警察での手続き方法やそのほかの対処法を解説します。いざというときのためにチェックしておけば、もしものトラブルが起きても冷静に対処できるので、ぜひ目を通しておいてください。
窓ガラスが割られていたときはどう対処すればよい?
帰宅して窓ガラスが割られていることに気づいた場合、まず思い浮かぶのは「空き巣ではないか?」ということです。故意ではなく割られてしまう場合もありますが、まず犯罪に巻き込まれたかもしれないということを念頭において行動しましょう。
すぐに警察に110番通報をする
窓ガラスが割られていることに気づいたら、何よりも先に警察に110番通報してください。空き巣被害がないかを確認したい、危ないのでガラスを片付けたいと考えてしまうかもしれませんが、現場は警察が来るまで現状保存しておく必要があります。通報した際にも、現場は触らないように指示されるはずです。
また空き巣の場合、まだ家の中に空き巣が潜んでいる可能性もあります。110番通報した後は、家の外で警察を待ちましょう。可能であれば発見した時点ですぐ外に出て、外から携帯電話で通報することをお勧めします。
警察と一緒に盗難被害の有無を確認する
警察が到着したら、警察の現場検証に立ち会うことになります。正確に空き巣被害を届け出るためにも、この現場検証のときになくなったものをすべて申告するようにしましょう。スムーズに盗難にあったものを把握するためにも、普段から貴重品や高価なもの、盗まれやすいものがどこにあるか把握しておくことをお勧めします
現金、通帳や印鑑などはもちろん、パソコン、装飾品、ブランドバッグ、キャッシュカードやクレジットカードなどは盗難被害に遭う確率が高いです。また免許証・保険証・パスポートなど個人の身分証明になるものも盗まれていることがあります。
銀行やクレジットカード会社に連絡
最近はキャッシュカードやクレジットカード本体が盗まれていなくても、オンラインで不正利用されたり、スキミングされたりすることもあります。カード本体が盗まれていない場合でも、窓ガラスが割られた被害にあったときは、銀行やクレジットカード会社に連絡して、暗証番号を変更する手続きを取っておいたほうが安心です。
ガラスを割られたことへの被害届を出す
盗難被害がなくガラスが割られただけだった場合でも、被害届を出しておきましょう。犯人が捕まった場合、修理代を請求できるかもしれません。
その場で提出することも可能ですが、窓ガラスの被害金額などが不明な場合は、後日提出することも可能です。被害届を提出すると、受理番号をもらえるので無くさないように控えておきましょう。保険に加入していて修理費の補償を請求する場合は、この受理番号が必要になります。
ガラス修理を業者に依頼する
割れた窓ガラスをそのままにしておくことはできないので、ここまでの手続きが終わったらガラスの修理を業者に依頼しましょう。割れたガラスをそのままにして生活するのは不安ですし、虫が入ったり雨が入ったりということも起きてしまいます。迅速に対応できる業者を探して、できるだけ早く修理してもらいましょう。ガラスの緊急隊は365日年中無休で、深夜12時まで対応可能です。
ただ火災保険や家財保険に加入していて、契約内容にガラス修理の補償も含まれている場合は、先に保険会社に連絡するようにしましょう。修理した後では補償が受けれない可能性もあります。
賃貸の場合は大家さんや管理会社に連絡
賃貸の場合は大家さんや管理会社にも連絡しておきましょう。賃貸契約書にもあると思いますが、物件の設備の破損は申告しておく義務があります。大家さんや管理会社が修理業者を手配してくれることもありますが、とにかく早く修理したいという場合は自分で業者を手配し、その旨を伝えれば問題ありません。
盗難被害があったときは?
窓ガラスが割られていただけでなく、盗難の被害があった場合はどうすればよいのでしょうか。盗まれたものがあるとわかったら、さらにパニックになってしまいますが、引き続き落ち着いて対処するようにしましょう。
その場で盗難届をもらう
警察と現場検証をしているときに盗難があったことが発覚したら、その場で警察に詳しく何が盗難されているのか伝えましょう。盗難届の書類をもらえますので、その場で提出してもよいですし、後日提出しても構いません。提出すると、盗難届出証明をもらえますので無くさないように保管しておきましょう。 警察内では盗難届とは被害届の一部として扱われているので、その場で調書を取って被害届とまとめて扱われることもあるようです。
保険申請のために現場の写真を撮っておく
現場検証で盗難に遭ったことを警察に伝えると、警察が現場の写真を撮影します。ただ盗難保険に加入している場合は、申請のために自分でも写真を撮影しておきましょう。現状を動かしてしまっては意味がないので、何も触っていない状態で1ヵ所につき何枚か撮影するようにしてください。後日盗難保険を申請するときは、この写真を一緒に提出することが必要になります。
不正利用を防ぐために手続きをする
キャッシュカードやクレジットカードが盗まれていた場合は、すぐに銀行やクレジットカード会社に連絡して利用を止めましょう。一緒に身分証明書や印鑑を盗まれてしまった場合は、その旨も伝えてください。また実印や会社の代表印などを盗まれてしまった場合は、市町村の役所に届けて、印鑑証明の発行を止める必要があります。携帯電話を盗まれてしまった場合は、すぐに契約している通信会社に連絡を取って、盗難に遭った旨を伝え、利用停止の手続きを取りましょう。
ガラスを割られていたときの修理費はどうなる?
いったん必要な手続きが終わって気持ちが落ち着いたと同時に気になってくるのが、ガラスの修理費です。空き巣で被害に遭った場合、ガラスの修理費を請求できるのでしょうか。
修理代を取れるとは限らない
犯人が捕まれば、修理費を請求できる可能性は出てきます。ただ証拠がない場合や、窓ガラスが割れていても盗難がない場合、警察が事件性がないと判断すると修理費が取り戻せないこともあるのです。そうなった場合こちらに非がないので腑に落ちないですが、家主負担となってしまうケースがあることも理解しておきましょう。
賃貸の場合は契約内容を確認
賃貸物件の窓ガラスが割られた場合、修理費を家主である大家さんや管理会社が支払ってくれることもあります。ただこれはそれぞれの契約によるので、業者に修理を依頼する前に大家さんや管理会社に確認を取るようにしてください。
万一のときのために保険に加入してお
窓ガラスが割られるという被害に遭ったうえに修理費を支払うという事態を未然に防ぐためにも、保険に加入しておくことをお勧めします。こういったケースを補償してくれるのは、火災保険や家財保険などです。ただすべての火災保険や家財保険が窓ガラスの補償を含めているわけではないので、契約内容はしっかり確認しておきましょう。
応急処置や掃除の方法は?
警察の現場検証が終わり現状保存の必要がなくなったら、割れた窓ガラスをそのままにしておくのは危険です。業者が修理に来るまでの応急処置や、安全に掃除をする方法を紹介します。
必ず軍手を着用する
応急処置や掃除をするときには、怪我をしないためにも軍手を着用するようにしてください。安全のためにも軍手は2重にしておくことをお勧めします。割れたガラスはかなり鋭利なので、素手で触るのは絶対にNGです。また足元も危険なので、靴を履いておくのが好ましいでしょう。
ヒビの場合はガムテープで補強
窓ガラスが割れているのがヒビ割れ程度の場合でも、ガラスは衝撃に弱くなっている状態なので、ちょっとの振動でさらに割れてしまう可能性もあります。ヒビだからといって放置せず、内側からガムテープを貼って補強しておきましょう。万が一割れてしまった場合でも、ガムテープを貼っておけば、破片が飛び散るのを防ぐことができます。
激しく割れている場合はダンボールなどで穴を塞ぐ
激しく割れている場合は、ダンボールや大きめの紙を使って穴を塞いでおきましょう。ガラスに直接貼るのではなく、窓枠全体を覆うように塞ぐことで、窓枠に残ったガラスが落ちて来るのを防ぐことができます。
大きな破片は拾って紙に包む
割れて室内に入ってしまったガラス片は、大きなものは拾って紙に包んで捨てるようにしましょう。そのままゴミ袋に入れてしまうと、袋が破れてしまいますし、ごみ収集業者が回収にきてくれたときも危険です。
掃除機を使用しない
細かい破片が残ってしまった場合、掃除機を使って綺麗に吸い取りたくなりますが、掃除機を使うと掃除機の内部がダメージを受けてしまう可能性があります。面倒かもしれませんが、ほうきとちりとりを使うことや、室内掃除用の粘着テープを使用するのがお勧めです。
まとめ
帰宅して窓ガラスが割られていたら、誰だって驚いてパニックになってしまうものです。しかしまずその場の自分の身の安全を第一に考え、被害を最小限に食い止められるように落ち着いて対処しましょう。
必要な手続きが終われば、ガラスの緊急隊が迅速に修理対応します!またガラスが割られてしまうという被害を未然に防ぐための防犯ガラスなどもありますので、お気軽にご相談ください。