グレチャンって何?グレチャンについて簡単にご紹介します
窓枠に取り付けてガラスを固定する“グレチャン”。経年劣化により取り換えが必要になることもあります。ここではグレチャンの基礎知識と取り換えについて紹介しています。
もくじ
グレチャンとは窓枠にガラスを取り付ける際に使うゴム状パーツ
グレチャンとは“グレイジングチャンネル”の略で、窓のサッシ回りや窓枠などにガラスを取り付ける際に、部材などのつなぎ目部分の隙間にはめるゴム状のパーツのことです。断面はカタカナの“コ”の字の形状にいます。
グレチャンがあるからガラスが安定する
グレチャンの役割はガラスとサッシを固定する役割があります。これがなければガラスがガタガタと動いてしまいます。そのため、グレチャンが劣化してしまうと、ガラスが安定しなくなってしまいます。
ビートよりも耐久性に優れている1-3 ビートとの違い
ガラスとサッシを固定するゴム状のパーツにはグレチャンの他に“ビート”と呼ばれるものがあります。ビートとは“グレイジングビート”の略でグレチャンと違って2つに分かれており窓ガラスの内側と外側からそれぞれ隙間に押し込んで取り付けます。取り換えがグレチャンよりも容易ですが、耐久性が低く劣化すると浮き上がってくるという欠点があります。
グレチャンの交換を検討すべきタイミング
グレチャンはゴム状のパーツであり、定期的に取り替える必要があります。ここではグレチャンを取り替えるべきタイミングを紹介します。
カビが生えた時
ガラスは寒い冬などに結露することもあります。そうなるとグレチャンに水滴が溜まってしまいカビが生える恐れがあります。
定期的にカビ取り用洗剤などで掃除すれば問題ありませんが、長期間放置しているとカビがこびりついて取れなくなってしまうこともあるでしょう。
経年劣化した時
グレチャンは手入れをしていても経年劣化は避けられません。ゴムが固くなったり、べたべたになってしまうなどの症状が発生してきます。そうなると、ガラスを固定するという本来の役割を果たせなくなり、窓ガラスが動くようになったり、雨水が入り込む原因になります。
9つのステップで解説するグレチャンの取り替え方法
グレチャンの取り換えは業者に依頼するのが一般的です。ただ最近はホームセンターなどでも売られており、自分で取り替えることもできないわけではありません。
劣化やカビが生えた場合に覚えておきたい、グレチャンの取り替え方法を、10このステップで紹介します。
1.サッシの固定ビスを外す
2.サッシを分解し、窓ガラスを取り外す
3.サッシ、窓ガラス、レールなどすべてを綺麗に洗浄する
4.グレチャンを取り外し、その部分も綺麗に洗浄する
5.窓ガラスが乾燥したら新しいグレチャンを取り付ける
6.取り付けは底辺の端ではなく中央からスタート
7.グレチャンを窓ガラス1周させたらスタート地点に合わせてグレチャンをカット
8.グレチャンをはめ込んだガラスをサッシに取りつける
9.サッシの固定ビスを取り付けて完成
この手順を踏まえれば、グレチャンに不備が生じても自分で取り替え可能です。
交換する時はガラスを丁寧に扱うこと
やりがちなのが、窓ガラスの分解や掃除、グレチャンのはめ込みなどでガラスを割ってしまうことです。しっかりと安定した台に置いて行わないと、結局業者のお世話になることもあります。
リスクを考えたら業者に任せるほうが無難
グレチャン自体はそう高価なものではありません。1m単位で購入した場合に、50円~100円程度です。そのため自分で取り換えすればかなり安く修理できるでしょう。
ですが、慣れていない方が作業すれば手間も時間もかかりますし、怪我の恐れやガラスを割ってしまうこともあります。安く済ませようと思ったのに高くついてしまうなんてこともあるでしょう。そしてうまくできなければ、ガラスがガタガタしたり、隙間ができて雨水が入り込む恐れもあります。
グレチャンは10年が取り換え目安と言われます。その後10年安心して生活できることを考えたら、プロに依頼したほうがいいかもしれません。